業績画面の項目について

本ページには、いくつかの業績画面サンプルを掲載していますが、「経営概況」(上の画面)について、画面表示の項目が、何を表しているか、どの場面で発生するかをご説明します。

製品イ、製品ロを製造、販売している会社があるとします。
売上高は、製品イ、製品ロの売上金額です。
売上原価は、その売上に対応する製品イ、製品ロの原価です。
売上原価は、製造原価(製品の完成原価)から計算します。(製造原価の計算法は、別途、説明します)
売上総利益は、売上高-売上原価で算出します。
販売費及び一般管理費は、開発部門、販売部門、一般管理部門で発生した費用です。
営業利益は、売上総利益-販売費及び一般管理費で算出します。
売上高、販売費及び一般管理費には、期間の概念があります。
(例えば、2025年8月1日~2025年8月31日、その期間の発生額)
よって、売上総利益、営業利益は、その期間に得られた利益を表します。
棚卸資産(残高)は、その期間の末の残高(2025年8月31日の生産活動の終了時点の残高=その時点の在庫)を表します。
棚卸資産(増減)は、当月末残高-前月末残高で算出します。
在庫が増えていれば、プラス、減っていればマイナスで表されます。
製造業の経営においては、最低限、これらの項目を見ていく必要があります。→利益と在庫をセットでみる
各項目の全社計の値は、財務会計の値と一致します。
売上高、売上原価、売上総利益、販売費及び一般管理費→損益計算書
棚卸資産(残高)→貸借対照表
製造原価→製造原価報告書
製造原価報告書は、全部原価(直接材料費+加工費)で算出します。
棚卸資産(残高)=在庫が増えれば、利益が増える計算構造になっていることに注意してください。
(この計算構造については、別途、説明します)