予算管理の落とし穴

業績管理の方法に、予算管理(会計年度に対応した予算)があり、多くの会社で採用されています。
しかし、予算管理は、運用の仕方によって、業績向上と逆にはたらく(業績向上を妨げる)場合があります。
□予算編成に膨大な手間がかかる
・二度、三度の見直し
・数字の整合がとれているかは担当者にしかわからない
□予算編成の時のみ、未来について考える(数値化する)
・対策、行動の遅れ
□予算が、(現場が考えている)行動計画と乖離
□誰かがつくって知らされる(上意下達)
・予算は、経営職層の人達のものという意識
・現場は無関心、ただ暗くなるだけ
・言われたことだけをやるという意識
□短期なものの見方、行動になる傾向がある
・今期さえのりきれば
・長期的な取り組みを否定(犠牲に)する
・改善マインド(起業マインド)が消える
□守りの姿勢になる傾向がある
・達成可能な予算を設定しようとする
・かため(からめ)の予算という言葉
・チャレンジしても得をしない(評価されない)
・チャレンジすると損をする
□予算差異だけが評価の基準(絶対値は重視されない)
□予算とは別の目標、見込みという数字がでてくる
・二重管理→混乱
□予算に入っているかだけが判断基準
・形式化、形骸化、官僚化
・とりあえず予算に入れておこうという考え
・予算に入っているから使い切るという考え
□過去に比べて本当に良くなっているかは問われない
特に重要なのは、「過去に比べて本当に良くなっているかは問われない」という点です。
これを補う方法として、トレンド情報(会計期間を超えた実績値の推移情報)の活用があります。